商品紹介

 外食をしようと街に出ても、うまいうどん屋、おでん屋、スープ屋はあってもうまい味噌汁屋というのはみかけません。「小道を入ると味噌色のちょうちんに味噌の2文字」という活字も出会ったことがありません。まあ、それが食事のわき役というポジションの事もあると思うけど、第一にそれが外の食事でもなく、たまにでもなく、家にどっしり根ざした日本の超日常的なソールフードだからだと思います。
 味噌はほかの調味料と比べても、地域や個人の好みの差がはっきりしています。だから「こっちの方がうまい。」というより「こっちの方が好き。」という表現の方がぴったりくる食べ物の代表だた思います。
 ほんの少し前までは、多くの家庭が自家製味噌を作っていました。家で作るということは、まさに「こっちの方が好き。」のこっちに限りなく歩み寄れます。微生物の環境は土地ごと家ごとに違うため、微生物によって作られる味噌はその土地、家特有の味になると言えるでしょう。自分の生活している環境で育つその味噌は「地の物を食べる」という道の王道、自分の体にしっくりのものです。

 総社にある秋山麹店は、オリジナルの味噌以外に、個人から頼まれる味噌の仕込みをたくさんこなしていました。個人からの物は、大豆、小麦の持ち込み、人によっては塩の指定もある為、大量に生産という形はもちろんとれず、一つ一つそれぞれの味噌を作っています。もちろん、時期によっても年にとれる材料の質でも違いは出てくる。秋山さんから「これがうちの味噌です!」という強い主張をほとんど感じなかったのは個人個人の「こっちの方が好き。」という好みに合わせて、それぞれに喜んでもらう味噌づくりをしている姿勢のあらわれだと感じました。

 家で味噌を仕込むとき味噌は一番寒い日に仕込みます。1月から2月の春前の寒い時。少しずれたけどこれから、うちも味噌仕込みます。やってみれば楽しい季節行事、半日有れば1年分の味噌が仕込めます。手をかけて作るという事も自然食の大事な要素です。秋山麹店に麹も注文できるので、大豆と塩を用意して味噌づくり始めましょう。材料相談ください。
     
   備前焼仕込み 備中天然 米味噌 100g  110円(税込) 1kgより15%割引き
                  原材料 国産大豆、米麹、塩   
               
             備中神楽 麦味噌 100g  90円(税込)  1kgより15%割引き 
                  原材料 国産大豆、麦麹、塩

           金山時味噌 100g    160円(税込)
           ひしおもろみ 100g    160円(税込)
           手作り 甘酒  450g    472円(税込) 原材料 米麹、米
          古代赤米 甘酒  300g   525円(税込) 原材料 赤米、白米  

     無農薬とか有機栽培という前の「まず」の話。いろはのい。 種。

 現在、大量生産、大量消費の社会構造のもと、経済効率が最優先される中で、農作物においても均質、画一化が要求されるようになり、周年栽培が可能で長距離輸送に耐えうる品種が、交配技術、そして近年では遺伝子組み換え技術の「進歩?」によって次々に作りだされています。 現在、一般に流通している種子のほとんどはこうして作られた交配種(F1種とも呼ばれる)で、生産旺盛かつ均一に育つ特徴を持つ一方、農薬、化学肥料の使用が前提あるいは推奨されているものがほとんど。また種子を自家採種しても翌年は同じものができないため、種子を毎年購入しなければなりません。
 「たねの森」の種は、自社農場、またオーガニック認証、バイオダイナミック認証を受けた海外の農場で農薬、化学肥料を使わず栽培、採種された種です。また「たねの森」の種子はすべて自家採種可能な固定種です。 そしてその多くは、先祖代々受け継がれてきたエアルーム種と呼ばれる伝統品種でもあります。
 
 種の世界も効率化による体系ががっしりでき、代々当たり前やってきた種継ぎが行われなくなり、種を継ぐことでその土地に合う作物になっていく多様性も消えていった。
 現実的に生業としてやっていくには作業を便利にしたり合理的、効率的をにすることは大変重要な要素、知恵です。しかしそれが主体になると何かが失われる。「命あるのものを作る」という軸からはみ出さずに時に効率的、合理化することが知恵、「進歩」でしょう。 

                春! 命ある種! まこう!

    スイカ クリムソンスウィート         アルギュラロケット
    カイエン とうがらし               タイム
    ゴールデンクイーン トマト          セージ
    四葉きゅうり                   コリアンダー
    ズッキーニ ブラックビューティー      サラダミックス
    ソラ ラディッシュ                フレンチブレックファーストラディッシュ
    米ナス ブラックビューティー         石倉一本ねぎ
    コズミックパープル にんじん         ポリジ
    タアツァイ                     ガーリックチャイブ

            他50種以上           各300円             
         販売元  無農薬・無化学肥料のたねの店  たねの森 

     注。「つるありインゲンミックス」など、350円のモノがいくつかあります。

 「木を植えましょう」、「空飛ぶブッダ」の著者。正木高志さん。おととしの滋賀朽木の祭り、山水人ではじめて会った時は、森の鹿が人の集まってるとこにふと下りてきている様な雰囲気の正木さんを印象的深く覚えています。
 正木さんがどこかで話していた、「環境は自分」。環境というのを、環境保護にしても自分から対象として「そと」に見ていることが環境を破壊していくことにつながる立ち位置。よく考えてみたら自分というのは何一つなく、水や空気や食べ物によってできている、その食べ物でさえ何一つそれというものだけで存在しているものはなく環境の移り変わり、流れの中で形が一時具象化して、常にそれらとともに変化している。つまり、周りの自然を破壊するのは、その環境によって構成されている自分を攻撃していること。それは周りの人にも言えるし、すべてに言える。  全部自分。
 去年の島根出雲から青森六か所までのウォーク、WALK9。その途中の福井県小浜の若狭小浜明通寺での虹海祭で辻信一さんと話していた、「いま世の中の議論していることというのは、ウサギの角はとがっているか、とがってないかを話し合っているんです。」
「ウサギに角はないというとこから議論し始めないと何の意味もないんです。」というのも上で行ったことの立ち位置のことを分かりやすく言ってくれてるなあと思ったのをよく覚えています。
 「環境が自分」ということは頭で理解するだけでなく、感じていくこと。それは素晴らしい本物の知恵を養っていく作業だと思います。その感じる力が強くなっていけばしぜんと自然を破壊しない(自分を傷つけない)ものとなっていく。 頭でわかったいるだけで、なかなかうまくつながってないとき、忘れて我で世界を判断してしまうことの方が多いけどすこしずつ優しく感じ続けていきたいです。いきます。
 
   正木さんの熊本の農園。アンナプルナ農園で無農薬で育っている自然緑茶です。

               自然緑茶 100g   945円(税込)
                 製造者  アンナプルナ農園