商品紹介

先月、食品の展示会で東京を訪れた際、その後予定を2日ほど開けておいてコタン開店当初から付き合いがあり、かねてから訪ねたかった場所へ出かけて来ました。その一つが有機ドライフルーツとナッツの輸入、加工、卸販売をしている「ノヴァ」です。
 1985年、ノヴァはまず天然酵母のパン屋さんとして始まりました。そのとき、オーナーのピエール・ブッシュさんの目に浮かんでいたのは、故郷の南フランスから初めて日本に向かったヒッチハイクの旅の途上、ギリシャの小さな村で出会ったパンでした。‘プスモ・パブロ’(貧乏人のパン)と呼ばれるそのパンは、全粒粉に塩と水というシンプルな材料で作ったものでした。これこそヨーロッパのパンの基礎と実感したピエール・ブッシュさんはそこに以前から興味を持っていた伝統的な日本食にも共通する、素朴で健康的な食のあり方を見ました。
 ヨーロッパの小麦文化と日本の食文化の「基礎」を大切に、ご飯のように主食となるパンを作ろう。そんな思いから生まれたのが、石臼挽き有機無農薬国産小麦と自家製天然酵母を使ったノヴァのパンだったのです。
 ノヴァの有機ドライフルーツとナッツが、登場するのはそれから少し後のこと、主食だけでなく、おやつとして食べるのもとしてフルーツパンがノヴァのメニューに加わったときでした。
 天然酵母特有の酸味とくせを抑え、より食べやすいパン。噛んでいると思わず嬉しくなる、楽しいパンと作るために、ノヴァは砂糖やバターではなく、ドライフルーツとナッツをたっぷり使ったのです。
 ノヴァがドライフルーツの輸入を始めたもう一つの理由は、酵母菌の種にするオーガニックレーズンを手に入れるためでした。酵母菌は、それぞれが個性を持った生き物の集団です。若いもの年老いたもの、強いもの弱いものが一緒になってパン種を発酵させ、深みのある味を生み出すのです。生き物である以上、酵母菌が農薬を好むはずはありません。酵母菌が健康でなければ、健康なパンは作れません。
 そこで、より安全なドライフルーツを安定的に確保する道を求めて、ノヴァはカリフォルニアに出かけました。農家を訪ねては、生産物と生産現場をその目で見て、納得できるものを探したのです。そして1987年、ノヴァは日本で初めて認定有機栽培(オーガニック)のドライフルーツとナッツを、生産者から直輸入し始めました。以来、折に触れては生産現場に足を運び、「畑の顔が見える関係」を大切にしています。
 コタンが岡山奉還町(今は岡大前)に出来るずっと前から、向かいのcafe マーケットでパンの材料として使っていたノヴァの有機ドライフルーツとナッツ。初めてかじったドライ白イチジクはおいしさの驚きでした。いままで食べたことのなかったタイプ。上のレーズン、白イチジクを含む9種類の有機ドライフルーツとナッツを混ぜた「コタンのトレイルミックス」はずーとコタンの定番となっています。
 こんな風にすごく身近に日常的に付き合っているノヴァさん。電話でお話を聞いたり、電話越しの女性のスタッフの方が「元気なテンションだなあ」と感じたりしてたぐらいで何年か過ぎていて、今回やっと面と向かえる機会が訪れました。
 埼玉ののどかな風景を楽しみながら電車は北本駅へ。歩いてインターネットの住所検索で出した地図を片手に歩きました。そこは住宅地の中にありました。
 
   迎えてくれたのは、オーナーピエールさんの息子のブッシュ一木さん。

ずっと扱っていたドライフルーツやナッツがこういう形で海外から運ばれてきて、ここでこうやって加工袋詰めされているのか。物も整理されていて綺麗に仕事している場所です。ノヴァのその場所は住宅地の普通のアパートを改造して工場、事務所、会議室にしています。なんだかとても落ち着く場所です。 


 

 この日は、一木さんが生産地に出向いた時に撮っていた写真を見ながら、ドライフルーツができる過程や仕事の話を聞かせてもらいました。注文して電話で聞くだけでは到底分らない感じれない事が多いと実感するできた楽しい時間でした。さらに現場に行くとまた全然見え方が違ってくるんでしょう。やっぱり会ったり見たりしないとほとんどわかってないんだなあと再確認。 帰りにもらったプレミアムドライマンゴーがプレミアムにおいしく和みました。ありがとうございました。
 さいごに、いつも電話ごしにそのテンションを感じていた方も、会えたことでこういう方だったのですねと「会って話する大切さ」の再再確認もしました。岩上さんまた電話します。

これから、少しずつ各有機ドライフルーツとナッツの生産現場の紹介をしていきたいと思います。こうやって作っていたのかという驚きがいっぱい。ほんとよ。 お楽しみに!

 長野のクラフト市で出会ったすり鉢です。岐阜県の陶器のショップ「たんぽぽ」で手作りされたものです。模様は手書きの一点ものです。かわいいカラフルなスぺーシー柄。
           気に入った道具を使うのもいい時間になりますね。
      道具に愛着を持つこと、それもオーガニックフィーリングです。

            すり鉢  直径26cm      8000円(税込)
 

 外食をしようと街に出ても、うまいうどん屋、おでん屋、スープ屋はあってもうまい味噌汁屋というのはみかけません。「小道を入ると味噌色のちょうちんに味噌の2文字」という活字も出会ったことがありません。まあ、それが食事のわき役というポジションの事もあると思うけど、第一にそれが外の食事でもなく、たまにでもなく、家にどっしり根ざした日本の超日常的なソールフードだからだと思います。
 味噌はほかの調味料と比べても、地域や個人の好みの差がはっきりしています。だから「こっちの方がうまい。」というより「こっちの方が好き。」という表現の方がぴったりくる食べ物の代表だた思います。
 ほんの少し前までは、多くの家庭が自家製味噌を作っていました。家で作るということは、まさに「こっちの方が好き。」のこっちに限りなく歩み寄れます。微生物の環境は土地ごと家ごとに違うため、微生物によって作られる味噌はその土地、家特有の味になると言えるでしょう。自分の生活している環境で育つその味噌は「地の物を食べる」という道の王道、自分の体にしっくりのものです。

 総社にある秋山麹店は、オリジナルの味噌以外に、個人から頼まれる味噌の仕込みをたくさんこなしていました。個人からの物は、大豆、小麦の持ち込み、人によっては塩の指定もある為、大量に生産という形はもちろんとれず、一つ一つそれぞれの味噌を作っています。もちろん、時期によっても年にとれる材料の質でも違いは出てくる。秋山さんから「これがうちの味噌です!」という強い主張をほとんど感じなかったのは個人個人の「こっちの方が好き。」という好みに合わせて、それぞれに喜んでもらう味噌づくりをしている姿勢のあらわれだと感じました。

 家で味噌を仕込むとき味噌は一番寒い日に仕込みます。1月から2月の春前の寒い時。少しずれたけどこれから、うちも味噌仕込みます。やってみれば楽しい季節行事、半日有れば1年分の味噌が仕込めます。手をかけて作るという事も自然食の大事な要素です。秋山麹店に麹も注文できるので、大豆と塩を用意して味噌づくり始めましょう。材料相談ください。
     
   備前焼仕込み 備中天然 米味噌 100g  110円(税込) 1kgより15%割引き
                  原材料 国産大豆、米麹、塩   
               
             備中神楽 麦味噌 100g  90円(税込)  1kgより15%割引き 
                  原材料 国産大豆、麦麹、塩

           金山時味噌 100g    160円(税込)
           ひしおもろみ 100g    160円(税込)
           手作り 甘酒  450g    472円(税込) 原材料 米麹、米
          古代赤米 甘酒  300g   525円(税込) 原材料 赤米、白米