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2024.08.01

STAFFコラム8月

今月のコタンSTAFFコラムは、 ネットショップ担当の伊藤美緒。
ミュージシャンとしても活躍しているみをさん。
力強い歌声が魅力ですが、健康面で大きな食の問題を抱えています。
コタンのお客様の中には、共感される方も多いお話なのではないでしょうか…

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わたしは数年前に遅延型フードアレルギーであることが判明しました。原因不明の体調不良が長く続き、わかるまでにとても時間がかかりました。

最初は小麦で発熱、頭痛、喉の詰まりなどがあり、しばらくすると、牛乳で吐き気がするようになり、アーモンド、生フルーツ、生たまご、ビーツ、紅茶など、次々と食べられないものが増えてゆきました。口の中が腫れたり、翌日起き上がれなかったり、ビールで湿疹が出たり、ひとつでも口にすると2〜3日は不調が続くのです。

お醤油に含まれる小麦も、体調不良になるため、外食となるとお寿司(マイ醤油持参)かタイ料理(魚醤ok)か焼き鳥など塩焼きが食べれるところ、くらいでしょうか。。
なので、普段はほぼおうちごはんです。

伊賀さんの米粉と、そら豆醤油。
このふたつのおかげで食べたいものはほぼおうちで作って食べられるようになりました。和食、お好み焼き、たこ焼き、天ぷら、パン、ケーキ、シチュー!

麺類は玄米麺やモロヘイヤライスパスタ、玄米ビーフンなどでラーメンやパスタ欲を満たし、なまそば(十割)はソース焼きそばにも!

自分がこのような状態になるまであまり気にしたことがありませんでしたが、成分表示に小麦が入っていない食品はほぼないのですねー

ありがたいことに、アレルギー対応してくださる飲食店もありますが、調味料に何が使われているかいちいち答えられないと言われることもあり、正直肩身の狭い思いをすることも少なくありません。
わたしはまだここ数年間の話ですが、フードアレルギーの人はこんなにも生きづらい世界だったのだなと思い知らされました。

アレルギーの人は外食するなという言葉を見かけることもあります。でも友人とごはんも食べたいし、やっぱり人が作ったごはんは美味しい。旅もしたい。

家族や友人には毎度気を使わせてしまうのですが、1番長い時間を共にしている夫は、旅先でも「ぼくはお寿司好きだから毎食でも嬉しい」とまっすぐな目で言ってくれるので随分救われています🤭たまには違うものも食べたいはずだけど、、笑

支えてくれるまわりの人たちには本当に感謝!
また食べられるようになる日を夢見て、今はマコモ粉末を試してみたり、体質改善を試みているところです。

食べられるようになったら1番にどこに行くかなぁ、
山冨士のラーメンかなぁ〜🤤笑

2024.07.12

STAFFコラム7月

今月のコラム担当は The MARKET の店頭スタッフ森川咲季。
おおらかな性格と明るい笑顔でお店のムードメーカーです。
いつもシンプルな装いで、カバンも持たずに手ぶらで出勤するさきちゃん。そのスタイルにはこんな理由がありました。

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私は自他共に認める”ミニマリスト”なんです。
(ミニマリストとは、シンプルな生活スタイルを追求し、不要な物や情報を取り除くことを重視する人のことを指します。)
友達がお家に来ると「家どうなっとん!?クローゼット見せて!」と言われるほど(笑)
10代の頃、物が少ないほうが掃除の効率が良い事に気づき、ミニマリストになりました。

物が多いと、何がどこにあるかわからなくて、探す時間も無駄になったり、
不必要な買い物をしてしまったり
物を片付ける棚などがたくさん必要になって
家のスペースが狭くなるなど
生活のしづらさが見えてきます。
冷蔵庫なんて物が多いですと、奥に何が入っているかわからなくて、賞味期限切れの調味料や誰も手をつけない食品たちで溢れてしまいます。結果、食品ロスに繋がります。
捨てるのもったいないな、と思っていても、
結局ゴミになるという悪循環。
“いつか使うかも”
本当にその日は来るのでしょうか。
存在を忘れて、また新たに買ってしまいがちです。

本当に好きな物、必要な物だけを選ぶようになって、地球にもお財布にも優しいですし、
自分と向き合う良い時間でもあります✨

今、世の中は物で溢れています。
安価で便利な物が、簡単に手に入る時代です。
ですが、厳選された物だけを、長く長く大事に使う方が、生活も心も豊かになるのではないでしょうか。

皆さんも持たない暮らし始めてみませんか😊

今月のコラム担当は、岡大前店店頭スタッフであり、岡山のイベントでは引っ張りだこの料理人にしのさわこ。

文章はなかなか生真面目ですが、彼女のつくるお料理には、軽やかな優しさと、ハッとするような鮮やかさが溢れています🕊️

ぜひ、 『おべんとう、にちにち』でさわちゃんの美味しいごはんを味わってみてください😋

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私は、週2日、金曜日と土曜日に岡山市内天神町にある上之町會舘で
「おべんとう、にちにち。」という、間借りの定食屋・お弁当屋を営んでいます。

私が日々の営業で大切にしていることは、
生産者さんや仲介者さんの顔や想いがわかる距離感で
食材の”本来の旬”に合わせた食材選びをすること。

気候変動、燃料の高騰、人手不足など、挙げればキリがないほど様々な要因で
私たちの「食」をとりまく環境は、日々激変しています。
その激動の時代の中で「飲食店」として食を提供する者の役割は変わらないのでしょうか。

私は、「飲食店」として仕事をする中で、娯楽としての豊かさを提供する以上に、
地域の食文化や、歴史、現状を伝えることに、大きな意義を感じています。

採れすぎて困っている、見た目が悪くて売れない、時代が変わり食べる人が減った、
伝統的な製法で細く長く製造を続けている、
手間暇かけて環境に配慮しながら作られている、
そういう食材に手を伸ばせる賢さと余裕を持った人でありたい、と思うのです。

そして、それらを過不足なく、ありのままの素朴な表現で
”人参だから”ではなく、”この、人参だから”を、感じて、その日のお皿に込められるような技術をもった表現者になれるよう、修行中です。

カウンター8席とテーブル席2つの小さな世界で
その日、お皿にのせた食材ひとつひとつの背景を、どれだけ知って、込めて、伝えられるか。
それを知って、食べて下さったお客様の日々の食材選びが、小さな選択の積み重ねが、
自分たちが生きる環境を、ほんの少しでも守り、応援することに繋がれば、
現代の「飲食店」としての役割を、果たしていると言えるのではないでしょうか。

「台所にはすべてがつまっている」

家庭の台所を見つめ直すきっかけになるようなお店になることが、私の目標です。