長いことコタンをやっていて、度々尋ねられてきたのが「三年番茶ないですか?」
なるだけ問屋を通さないことを、商品集めの第一に掲げ始めたコタン。有名な三年番茶を仕入れる付き合いはなく長いこと直接繋がれる生産者を探していました。
そもそも三年番茶というものは商品名で、その定義は意外と曖昧です。あるメーカーのものは、木の芽が三年育ったものを収穫したもの、あるものは木の芽をつんでから三年熟成させたもの。世の中にある三年番茶は、これが入り混じっているようです。
そこで、なぜ三年かという所から考えると、三年経過することでカフェイン成分がなくなり(正確にはお茶なので100%ではない)、正食、陰陽の観点から言う、より陽性(体を温める)性質になったお茶ということ。ということから考えると、正食で説く三年番茶によりふさわしいのは、木で三年育てたものを新芽のでない11月から2月くらいに収穫したものがよりその性質に当てはなるのではないかというのがあるお茶農家さんの話。
そのお話を聞いた30分後に出会いました。宮崎県で宮﨑茶房をしている宮﨑さん。しかも有機。しかも有機三年番茶と有機熟成番茶の2種類。お話ししたものがそのまま目の前に現れた感じ。
基本的にはどちらも三年番茶です。三年熟成させた物も、普通の番茶から相対的には十分陽性なお茶と言えるでしょう。子供にも妊婦さんにも優しいお茶。毎日の日常茶としてご愛飲ください。
※宮﨑さんの有機烏龍茶(花のような香りの広がる台湾風)も入荷してます。