坂元のくろずは、1つの壺の中で自然に糖化、アルコール発酵、酢酸発酵が自然に進む、世界でも類を見ない非常に珍しい製法で造られています。
なぜこのようなことが起こるのか、まだ学術的に解明されてない部分も多いのです。
一般的な米酢が、まず米から日本酒を造り、そこに酢酸菌などを加えて発酵させ、タンクでの熟成を経て製品に仕上げているのに対し、くろずは壺の中に原料を仕込んだら化石燃料を使わずに太陽熱だけで発酵させます。壺の中でくろず造りの工程が自然に進行するのです。そして発酵の状態を醸造技師が壺ひとつひとつ丁寧にチェックし、最良の状態で熟成させ、製品に仕上げます。このように自然の力と醸造技師の手で育まれたくろずは、独特の香りとコクがあり、味もとてもまろやかなものになります。