2014.10.22

吉田ふるさと村の村づくり

               カチャカチャ・・・ トントン・・・
        島根県出雲市にある株式会社 吉田ふるさと村の加工場は静か。
                 機械を使わないから。
        鍋に作った調味料を、ひとつひとつ手作業で瓶詰めしています。
         “加工場”というよりも、“台所”と呼ぶほうがしっくりくる。
        この“台所”こそ、吉田ふるさと村のコンセプトを表しています。

         「ものづくりの先に仕事づくり、そして村づくりがある」

           機械ではなく人の手を使うことで、雇用が生まれ、
           地元で採れた原料を使うから、農業が元気になる。
           住民がたのしく安心して働ける場をつくっています。

さらに吉田ふるさと村は、村づくりの一環として
水道工事や水道施設管理によるライフラインの整備や
雲南市民の足となるバスの運行も行っています。
自宅の玄関から目的地の玄関まで送ってくれる予約型バスまであるというから驚きです。

地元の農産物を使うだけでなく、
自らも商品の材料となる農産物を化学肥料や農薬を使わないで栽培している吉田ふるさと村。
原材料の100%が奥出雲産の七味唐辛子や、おにぎり味噌など、無添加で、おいしくて、おもしろい、吉田ふるさと村だからこそ作れる商品たちは、
人を大切にする村づくりのなかで生まれたものなんですね。

出雲研修ツアーの最後を飾った吉田ふるさと村。
話を聞いていると、私たちのお店「コタン」が頭に浮かびました。

「コタン」という名前も、アイヌ語で「村」を意味します。
人が集まり、時間や経験を共有し、つながってゆく。そんな「村」のようなお店でありたい。物質的なオーガニックだけではなく、
食べ物を通じて人と人との間に生まれるオーガニック感覚も大事にする。
別所蒲鉾店、西製茶、スモークハウス白南風、木次乳業、そして吉田ふるさと村を通して、
あらためてコタンのあり方をかんがえました。 
コタンスタッフ 星島

自然食コタン
写真はすべて㈱吉田ふるさと村ホームページから引用