2012.03.29

北海道 二風谷より アシリレラさん 岡山へ・・・  

 来月 4月21日、22日、北海道の二風谷より、アシリレラさんが岡山に来ます。岡山は初めてだそうです。

       この機会にどうぞレラさんに会いに来てください。 よい時間となりますように。

            「ユーカラ(アイヌ民話)とトーク」 ※アイヌの歌と踊りもあります      

         4月22日(日) 午後2時~4時半  場所 吉備津彦神社 なかやま会館

  参加費 2000円 (家族、ペア 3000円) ※17歳以下無料    (岡山市北区一宮1043)

    ※会場にはアイヌ刺繍のお店や自然食、ネイティブスイーツのお店などが出店しています。

          4月22日の問い合わせ 090-7220-1972 近藤(自然食コタン)

                   「アイヌ刺繍(ししゅう)ワークショップ」

       4月21日(土) 午後2時~4時   場所 石蓮寺みんなの森近くの奥平邸

 参加費 2000円 (家族、ペア 3000円) ※17歳以下無料   (岡山県赤磐市石蓮寺695)

        ※参加する方で刺繍したいもの(Tシャツなど)があれば持ってきて下さい。

         4月21日の問い合わせ  090―4358-9918 小山(パイポン畑)

                          「ユーカラ」
アイヌに伝わる口承伝の語りで、主人公は人や動物の神々などです。ユーカラを通じて生きる道を考えたり、教訓が含まれていたり民族の歴史を学んだりしています。

 何万年も前の昔から伝わるユーカラもあります。ユーカラを伝え、特に多数の民族が戦わず共に生きていた縄文時代の思考や心が伝わり続けることを願ってやみません。(縄文の遺跡から武具は発見されていません)

 かつて、大自然の中、この地でも語られていただろうユーカラは動物たちも神々として登場します。ぜひ心を開いて命の源である大きな大きなアイヌ(=人)の愛を感じてください。

 そしてその大きな命の流れの中で、今も私たち自身がつながり続け、流れつづけていることを体感し、大きな安らぎとともに生きつづけてほしいと思っています。

                       「アイヌ刺繍(ししゅう)」
縄文の紋様にもある渦巻が多く使われています。波やつる、泉などを表わしています。また、2つの渦を対象に描いたものは、コタンクルカムイ(村を守る神)であるシマフクロウの目を表わしています。 その他に、ひし形や棘(とげ)などの形にもそれぞれの意味があります。

 私たちの先住の民の模様を習うことは、この地の祖先の方々もきっと喜ぶことと思います。こうやって祖先とつながることで、大きな命の輪を感じ安心していきていく道もあります。大切な人のことを思いながら気持ちよく刺繍(ししゅう)をする。(イライラしたらやめる。評価を気にしないでする。)すてきな時間は心をより幸福感で満たし、穏やかな社会の基となる大事な大事な時間であると思います。

アイヌ語を話し、アイヌ文化の中で育ったアシリ・レラさんから直に聞くユーカラ、直に習えるアイヌ刺繍、この時をどうぞとても貴重な機会と感じていただき、ユーカラ、刺繍を通してのその時間で言葉に表せない何かを感じていただけることを思い、岡山で初めての企画となりました。   ぜひふるってご参加くださいませ。 

                                                  ペケレ・ヌぺキ

「ゲストプロフィール」

アシリ・レラAsir rera(新しい風の意):日本名、山道康子。

1946年、北海道・二風谷に生まれる。15歳のころからアイヌ女性としてさまざまな活動を始める。二風谷ダムの建設中止を訴え、シシリムカ(沙流川)流域の自然環境を開発から守るため、1979年に「沙流川を守る会」を仲間とともに設立。1989年より、毎年8月に「アイヌモシリ一万年祭」を主宰。二風谷の茅葺きのチセ(家)に集う人々とともに、アイヌの精神文化を大切にしながら共同生活を送っている。