2008.12.20

             薪風呂療法。

 11月の末に自宅の引っ越し。コタンスタッフが急に一人抜けたり、写真展の準備があったり月末の棚卸があったりとそれだけでミチミチの中、プラス引っ越し。お店が終わってから軽バンで地道に荷物を運ぶ。迷い犬拾う、運ぶ。夜中に何にもなくなった家に立ち、始めて引っ越しの実感。
 引っ越した家は築100年強の人の住んできた歴史の家。薪風呂。引っ越した夜に、薪ストーブを簡易的に取り付け、暖をとる。そしてさっそくお風呂を焚く。ぼっちりになるまで1時間半ぐらいかかったかな。初風呂。お風呂は循環式で湯船の中に上下に2つ穴があり、下の穴から外の焚口を通りあっためられたお湯が上の穴からドゥワーッと出てくる。ガスのお風呂などとは違う熱。煮られてるといった感じ。
 あったまってでると、無敵でした。裸で外に出ても余裕の湯気マン。

 あったまり方の意味が違います。この家の前の住人、薪風呂5段の佐々木さんは、「燃やす木の種類でもあったまり方がちがうけえ」と薪風呂の奥深さを語ってくれました。

 体の芯まであっためるこの薪風呂。ちょっとした病気なんてあっという間、大病にも根本的な影響を与えるでしょうね、すごいこのあったまりかたは。

 いっけん不便で、手間のかかるこういう生活が自分を元気にさせている。正気にさせている。火から離れ、土から離れ、ボタン一つで結果になる魔法によって、つながりは分断され、直観は鈍り、体は生気と正気を失ってゆく。

          火を知ること。火を感じること。具体的な平和運動。

                2009年は風呂屋じゃな