小豆島の手延べうどんです。コタンを始めるきっかけとなった小豆島のヤマロク醤油。そこの山本さんに「小豆島でヤマロクのように手工業で作っているうどん無いですか?」というなんともあいまいな質問をしたところ、こちらの探しているテンションを酌んでくれ紹介してくれたうどん製麺所。
岡田工製麺所。そこは看板も何も掲げてない家の裏側にある作業場。作っているのは手延べそうめん、手延べうどん、手延べひやむぎです。手延べというのは単純に言うと練った小麦粉を板状から棒状にし、それをシンプルな機械で伸ばしていって細い麺にしていくという作り方。
そばを作るように平らに伸ばした生地を折り重ねて麺状に包丁切りするのとは違い、粘りのある小麦でないと手延べにはならないため、グルテンの多い強力粉を使う。
訪ねた作業所はお爺さんの代から使っている場所でホントに手作業で作っている空気でいっぱいでした。岡田さん、うどんは夏場の湿気の多い時や暑すぎるとき(暑さで麺がだらけるのでその分塩が多く必要になってくる)以外はうどんを注文に応じて作っています。
深夜1時からこね始め朝9時ごろに直径3〜4mm、長さ2メートルの形になった麺を蔵で陰干し、20時間ぐらい寝かします。そして寝かした後の日の出から天日干しをします。なので、こねている日より次の日の天気の方が重要になってきます。2日間以上かけて作られています。
作業場で作っているところを見た時には手作りのパンを丁寧に作っているのと同じ印象でした。手で伸ばしていくその麺はよく見ると太さも微妙に違っており手作りと手間暇の痕跡が残っています。
手延べということでほかのうどん乾麺と違うのはコシです。小麦にコシがないと手延べにできないし、手延べというのはコシがきいているということ。
岡田さんの作業場を見てはじめて通常の乾麺との違いを実感しました。ほんっとに手間ひまのうどんです。おいしさ。間違いなし。